映画 BABY DRIVER
8/19に日本での公開がスタートした
「BABY DRIVER」を観了。
音楽が物語を彩る、いやむしろ
市販されている色のない塗り絵本よろしく、むしろ音楽で極彩色を塗りたくるために撮られたかの如き作品。
物語が無機的だったということではなく、とろけるような恋のシーンにはネクターのようなピンクを、疾走感溢れるカーチェイスには目の覚める蒼を、主人公の葛藤や悩みには何色ともない複雑色を、それぞれ画と音が相互補完するように撮られた良作だった。
私は鬱々とした満員電車に揺られる
出勤時、決まって聴く曲がある。
さあいくぞ、という勝負の時、
さあ呑むぞ、という悦楽の時、
一緒にいてくれる曲がある。
その曲が自分を盛り上げたり、
強くしたり、慰めたり、
耳から入る単なる音の集合体が
精神を、時には肉体に影響を与える
ことを身体で経験している。
一つでも自分の友となるような曲がある人なら、思わずウンウンとうなづける映画だ。そんな人は是非鑑賞を。
NITROを聴きながら、
これから肉削ぎのために向かうジムに対し、自分を鼓舞する私です。
門